お金を借りた人は、期限までに借りたお金に利息を加えて返済をするというのが、基本的な社会のルールになります。そして金融機関などからお金を借りる場合は事前に契約を交わしてから、そのような借り入れと返済が行われ、返済の際にはその当事者間のルールに従って返済をすることになります。

借りた金額によっては一年や二年といった長期間に及ぶ可能性もありますが、毎月ルールに従って利息分を加えたお金を返済しますと、やがては債務は完済されます。債務が完済されますとそれで債権者と債務者の関係は一旦終了になるはずですが、あることが発生しますとこの関係は一転して立場が入れ替わります。

それは、債務者が過払い金請求の訴えを起こした場合です。過払い金請求とは債務者が返済の際に払い過ぎてしまったお金の返還についての訴えを起こすことであり、これは上述したような当事者間の取り決め通りに債務を返済した場合であっても起こりうる事例なのです。

なぜ当事者間の合意によって行われた借り入れのはずが、このような過払い金請求の起こる事例にあてはまるのかと言いますと、出資法と利息制限法との間にあるグレーゾーン金利がその主な原因になります。

本来、金融機関は出資法に定められている以上の金利でお金を貸し出すことは法律で禁じられており、この法律を破りますと刑事罰の対象になりますので、債務者が出資法以上の金利を支払うことはまずないのですが、実は利息制限法によって定められている利率は出資法よりも低く設定されているため、刑事罰の対象にはならない利息制限法が定める利率よりも高く金利を設定している金融機関がそれなりに存在するのです。

出資法が定める利率と利息制限法が定める利率との間にある金利が上述したグレーゾーン金利と呼ばれているのです。出資法に違反しない限りにおいて、ギリギリまで金利を高く設定している金融機関から債務者がお金を借り、そして債務を返済しますと当然ですが利息制限法を超えた分の利息を返済してしまうことになりますので、過払い金が発生するのです。

過払い金は取り戻すことが可能になりますので、かつて完済した借金の中であきらかに利息制限法を超えている債務がありましたら早速お近くの法律事務所に相談することをオススメします。